歌詠みの綴り

短歌または詩。その説明

2014-01-01から1年間の記事一覧

何気なく

何気なく、一緒に居てくれる。昨日のことなんか忘れたよって顔で。あなたは動じない。わたしはすぐに揺れるのに。いつもの柔らかい瞳で微笑んでくれる。

すれ違い

あなたは誕生日を祝う習慣は無いと言う。誕生日も素直に教えてくれない。私はあなたの誕生日が知りたい。私の誕生日祝いには2人で詩について話したい。小さなことかもしれないけど、悲しくなった。わたしは何故?と考える。誕生日を教えたく無い気持ちについ…

孤独、では無い奇跡

私には話を聞いてくれる人がいる。それも一人きりじゃない。あなたは疲れて眠くても、私の普通じゃないことをすぐに理解してくれる。そうか、話せる人が居るうちは本物の孤独ではないんだ。「まだ起きてる。メールして。」私は独りでは無い。

孤独、では無い奇跡

私には話を聞いてくれる人がいる。それも一人きりじゃない。あなたは疲れて眠くても、私の普通じゃないことをすぐに理解してくれる。そうか、話せる人が居るうちは本物の孤独ではないんだ。「まだ起きてる。メールして。」私は独りでは無い。

孤独

私はできることをできるだけしているつもりなのだけど、理解しようとせずに現象だけを捉えて怒鳴られるのは、孤独だなあ。私は誰かの所有物じゃない。個人の考えも思想もある。まるで無知な赤ん坊のように扱われるのは、孤独だなあ。一人の独立した大人とし…

知ってる?

あなたのことをどんなにたいせつに想っているか、知ってる?あなたが目を細めて微笑うとき、どんなにうれしいか知ってる?お茶が美味しいとほっとした顔を見るのが、どんなに楽しみか知ってる?あなたがそっと手を差し出してくれるとき、どんなにその手につ…

存在しない電話

あなたが持っている携帯電話は、この世に存在しないものなのだという。ご家族にも秘密なのだとすれば、うかうか充電もできないだろう。それでも電話を持ったことで、あなたの連絡はマメになった。帰り道で思い出して世間話を楽しそうにする。深夜の帰宅前に…

真夜中に

珍しく真夜中にあなたからの電話。 「これから帰るんだけど」って、 いつになく上機嫌で饒舌で、 電話できる事を喜んでいて、 なんだかすごくうれしい。 「いろんな事情は、逢った時に話すから」 それなら細かい事は聞かない。 ただ、わたしもあなたの事を想…

言葉にできない

並んで座っていて、不意にあなたが膝の上に置いていたわたしの左手を強く握ったので、ドキドキが止まらなくて右手であなたの手を包んでいた。離れたくないって伝えたくて。今日はずっと手を差し出してくれる。会えなかった時間を埋めるみたいに。わたしが言…

優しい声

あなたの留守電は、率直で、そしてとても優しい。まるで独り言みたいな日もある。そうかと思えば私の心に強くまっすぐ飛び込んでくる日もある。家に居る時は周りが気になって言えないことも、会っている時は照れて言えないことも、留守番電話だと優しい声で…

どうしたらいいの?

わたしはあなたが好きで、 あなたもわたしを大切にしてくれる。 お互いにとって 代わりのいない人になっている。 あなたの瞳にわたしが映っている。 もう引き返せないほどあなたが好きです。 どうしたらいいの?

うれしい

明日以降は謝りませんが、今日の時点では謝りたいと思います。 また一緒に映画観に行きましょう。 映画の後展示室で少しだけどあなたと過ごした時間は僕にとってとても大切でした。 手紙、読みました。 そう思ってもらって、本当に、うれしいです。 あなたか…

見せたいもの

あなたはわたしの手を取って歩き出した。いつも、訊ねないとわからない。あなたがわたしに次に何を見せたいか。 究極に方向音痴なのは理解してもらえたらしい。何度も同じ道を歩いて体で覚えさせることにしたらしい。あなたの示す場所まで。

差し出す掌

その手を離さないで。そう伝えてからあなたの掌は優しくなった。あなたの掌の温かさに、泣きそうになる時がある。甘えることを許されていることに。時々あなたは意外な強さで手を引くので、そんな時は胸が痛くなって指先に力が入る。

新鮮

私はうれしいけれど危ぶむ。私のように無知な者を連れていて、あなたの仕事に差し障りが無いのかと。あなたはいつも「今日はありがとう」と言ってくれる。私に説明しながらだと「とても新鮮」なのだと。解らないから近寄らない。そんなところへあなたはわた…

ハグじゃないよ

昨日逢っていたのに、ずいぶんながい時間がたった気がする。そんなうれしい言葉を聞くなんて。 周りに人がいなくて2人で話す事なんて珍しいから、つい甘えてしまった。 少しずつ、言葉を丁寧に選びながら、あなたは優しい言葉を紡いだ。 ほんの少しのアルコ…

どうやら、そうらしい。

あなたはずうっと美しいものを観て歩いているらしい。そして時々音楽をして、そこではみんなの知っているあなたになるらしい。あなたがわたしを気に入ってから、美しいものを観るのに連れ歩いてくれる。わたしは邪魔にならないらしい。一緒に居たいからだよ…

変わっていること

あなたの髪は私より長い。私がプレゼントした髪留めで背中で結んでいる。よく、振り返って見られたりするね。あなたは他人とつるまない。基本は単独行動で、何物にも揺らがない強さを持っている。だから、変わっているねって言われるよね。誰ともつるまない…

食い違い

あなたと初めて噛み合わないと思う事が有った。悲しかった。お互いに積み重ねてきた時間があるから、手放せ無いこともある。食い違いは、お互いに尊重しあっていれば、直ぐに解決するんだと解った。違いが有るから一緒にいて楽しいんだって、その違いを楽し…

留守番電話

あなたは今日伝えたいことがあった。家に帰っては口にできない想い。電話が繋がっていたら言えない想い。留守番電話の

ふたりという奇跡

わたしはあなたを想っている。あなたはわたしが想っていることを知っている。あなたはわたしをたいせつにしてくれる。わたしはあなたの優しさを知っている。なかなか言葉にできない言葉がある。今日あなたはどうしても言葉にしたかった。遠回りな方法で、で…

心配くらいさせて

体調が悪いのは声でわかる。 あなたがわたしの不調がわかるように。 大丈夫、 少し休めば、 あなたはそう言うけれど、 休めない人だと知っている。 大丈夫。 そういうけれど、 何もできないけれど、 心配くらいはさせて欲しい。

無防備

あなたのそばでは何もがんばらなくてもいいと感じる。あなたがけして傷つけないと解っているから。重いヨロイカブトを着なくてもいい。あなたの前で、わたしはまるで無防備。それがこんなに心地よいことだと人生の半ばまで来てようやくわかった。昨日ね、ひ…

なんでもないこと

なんでもないことを話したいの。そう手紙に書きました。あなたはシャワーのようにあらゆる美しいものについて私を導いてくれる。あなたは私の知らない深いところで音楽を理解して私を引き上げようとしてくれる。それは刺激的で好奇心に満ちていていつも溢れ…

名前

わたしはあなたを名前で呼ぶようになった。 あなたがいいと言ったから。 あなたはわたしの名前を呼ばなくなった。 その代わり2人の距離はとても近くなった。 けれどもなぜ名前を呼ばないのか、 あなたにも解らないのね。 わたしには解るような気がする。 あ…

打てば響くということ

あなたの指がかすかにわたしの胸に触れて、 あなたはひどく狼狽えたから、 「柔肌の熱き血潮に触れもせで寂しからずや道を説く君」と手紙を書いた。 あなたの返事は「読みました」。 そう言って少しだけ指を絡めて、 いつものように見えなくなるまで改札口で…

宿題

あなたに会えなくてとても寂しい時間だったけれど、宿題には正面から取り組みました。 あなたの出す宿題はいつもちょっと難しい。今回はとても難しかった。がんばったんだから、不出来でも褒めてね。 「会えない時間宿題がんばって」あなたがそう言わなけれ…

あなたでなければ

いつも手をつないでいるのに、ハグもしているのに。いつも寄り添ってお互いの温もりを感じながらベンチに座るのに。ほんのわずか指先がわたしの胸に触れたと言ってどうしてそんなに謝るの? わたしの胸にかすかに指先が触れた、それだけのことになぜうろたえ…

待ち時間

待つのはいやじゃない。でも会えなくなるんじゃないかと心配になる。例えばわたしが待ち合わせを間違えたとか、あなたが事故に合うとか。不吉な予感で胸が痛くなる。あなたとは携帯で連絡が取れないから。 お願い、探してください。現れないわたしを探して。…

ハグ

「ハグして」言わなければしてくれないけど、おねだりするたびに強く抱かれるのを感じる。あなたの強いハグに少し驚く。でもなんて居心地がいいんだろう。ほっとして泣きそうになる。本当は触れたいのだと、言わないけれど解る。私の手をマッサージしてくれ…